宮城・南三陸、海抜60メートルに新庁舎
東日本大震災で全壊した宮城県南三陸町の役場庁舎が高台に移転・新築され、3日に開庁式があった。旧庁舎の防災対策庁舎では町職員ら43人が津波の犠牲になった教訓から、新庁舎は海抜約60メートルの高台に建て、災害に強い設備を導入した。4日から業務を始める。
旧庁舎は海から約400メートルの位置にあり、本庁舎と隣接する防災対策庁舎はともに屋上まで津波にのまれて大破。職員は震災後、プレハブの仮庁舎で業務を続けてきた。
新庁舎は旧庁舎から約1・5キロ離れた高台に、約21億5000万円で建設。鉄骨鉄筋コンクリートや木材を組み合わせた3階建て(延べ床面積は約3770平方メートル)で、震度7の地震に耐えられる耐震構造に太陽光発電機能などを備えた。【三浦研吾、中川友希】
https://mainichi.jp/articles/20170904/ddm/041/040/098000c