小中学校で始業式 プレハブの仮設校舎も

小中学校で始業式 プレハブの仮設校舎も

 
 
久喜宮小学校の児童・職員に迎えられる志波小学校の児童たち(手前)=福岡県朝倉市で2017年8月21日午前10時、津村豊和撮影
 

 7月の九州北部豪雨の影響で、例年より10日程度前倒しで夏休みに入っていた福岡県朝倉市の小中学校で21日、一足早く2学期が始まった。校舎が被災した市立松末(ますえ)小(児童27人)と志波(しわ)小(同26人)の児童は、近隣の久喜宮(くぐみや)小(同79人)のグラウンドに1校ずつ完成したプレハブの仮設校舎計2棟で新学期を過ごす。

 

 松末小と志波小の児童たちは、午前8時過ぎ、市が用意したスクールバスで登校。3校でそれぞれ始業式を終えた後、壇上に3校の校旗が並ぶ体育館で合同の紹介式があった。

 志波小の三浦千鶴子校長が「支援してくれた全国の人たちのためにも楽しい学校生活を送りましょう」、松末小の塚本成光(しげみつ)校長が「初めは不便なことがあるかもしれないけれど、友達をいっぱい作るチャンスと思って仲良くしていきましょう」と述べた。松末小を代表して6年生の女子児童が「松末小は児童が少ないけれどみんな優しく仲がいいです。被災したけれど今まで通り頑張っています。よろしくお願いします」とあいさつした。

 朝倉市では豪雨前から3校を含む4校が来春統合し、新しい学校に移ることが決まっている。松末、志波両小学校の校舎の早期復旧は難しく、それまで仮設校舎での授業が続く見込み。この間はグラウンドも使えず、不便な学校生活を強いられる。【蓬田正志】

https://mainichi.jp/articles/20170821/k00/00e/040/197000c

 早く被災した方々が安心して生活出来ることを祈っております。